焼き芋の話
実家の台所で、母との話。
オープンで焼いたさつまいも（いわゆる焼き芋）があった。ワタシは、ネットリ系の焼き芋より、昔からあるホクホク焼き芋の方が好きで、むしろネットリ系は苦手なのだ。
そして、父は時々焼き芋店に行ってネットリ系のものを買って来て食べている。そしてまさに今、焼き芋店に行ってるとの事。もうすぐ父が帰って来たら、母が作った焼き芋にケチをつける事がわかったので、母の気持ちを察して、「ワタシはネットリ系は好きじゃなくて、ホクホク系にピーナッツバター塗って食べるのが好きなんよね。」
と言いましたところ、母はこう言ったさ。
「ネットリした焼き芋が好きじゃないとかあんただけよ！親戚の◯◯君のところは家族みんなネットリしたのが好きだって。」
ワタシはとてもとても悲しい気持ちになったが、「あんただけ」と言う言葉に非常に違和感を覚えた。ワタシだけのはずなど絶対にないのに、完全否定されたのである。聞き流せなくて、
「親戚の家族の話を出されても、ワタシとは違うし、ワタシだけと言う言い方はすごく嫌だ。」と返事をした。
うちの一族は昔からこうなのだ。否定するのだ。自分達が正しいと思い、親戚一同の中であらゆる面において違うワタシはほんと絵に子供の頃からそれがとてもとても嫌で、傷ついて来た。
体調崩しての居候生活が、精神を蝕んでいるのがわかっている。1日も早く自分のマンションに戻るべきなのか、いよいよ悩んでいる。
